筑後川 鱸(シーバス) 研究

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筑後川における有明鱸(シーバス)の平均サイズは約70cm 約3.0kg。

最大は100cm以上 10kg以上の個体も存在しますので、最低でもそれに備えてのそれなりの対応が必要です。

現在はメインラインは「PEライン」を使用していますが、「ナイロンライン」や「フロロカーボンライン」でも問題はありません。

「PEライン」「ナイロンライン」「フロロカーボンライン」それぞれにメリット・デメリットはありますので、

ここでは、現在使用しているメインラインである「PEライン」について、具体的に使用感などを検証します。

「PEライン」のメリットとしては、引っ張り強度が強いためライン径を小さくできます。

細いラインで空気抵抗が抑えられ、飛距離が出るという結果を生み出してくれるのです。

また、伸縮率が低くラインが伸びないので、感度がいいということも特徴のひとつ。

水中からラインを通して手元に伝わってくる情報伝達量が多いのです。

しかしながら、このラインの伸縮率が低いということは、魚とのファイトにおいては微妙なカンジとなります。

「ナイロンライン」はライン自体の伸縮が大きいので魚の突発的な突っ込みなどをロッドだけでなく

ラインでもその衝撃を吸収してくれるのですが、「PEライン」の場合はその衝撃はダイレクトに伝達されてしまいます。

そのため、ドラグの設定を緩めにするなどの対策や魚とのファイトにおいて予測などが必要とされる場面もあります。

「PEライン」はその構造上、何本かの細い糸をよって作られており、はじめから、ラインがヨレている状態なのです。

そのため、ガイドへの抵抗などが大きく、比重が軽いこともあって風に弱く、ライントラブルが多い傾向にあります。

そうした、メリット・デメリットを踏まえて、現在のメインラインは「PEライン」を使用しています。

いずれにしても、ラインは消耗品です。

現在は釣行数が多く、非常に過酷な使い方を強いていますので、比較的安価なPEラインを使用し、

早い(概ね、3ヶ月程度)サイクルで交換するようにしています。



天地替えを行うためと余裕を持った魚とのファイトを行うために

現在は200m巻き使用することが多くなりました。

そしてその中でも非常にリーゾナブルでよく使用しているものが

「ユニチカ」の「Silver Thread PE SaltWater」です。

「ユニチカ」は繊維メーカーですので、

「餅は餅屋」的な思考が強いところの意味でも信頼できます。

某釣具屋さんのバーゲン時は、#1.2や#1.5の200m巻が

2000円を越えるくらいの価格。

使用感としてもラインの硬さやコシも申し分なく、強度も十分です。



unitika.jpg
「UNITIKA」「Silver Thread PE SaltWater」

癖もないラインなのですが、毛羽立ちが少し早いカンジはしますので、結束部分などは釣行前と後にはチェックが必要です。



「ゴーセン」の「剛戦 X ソルトウォーター」と

「アーチ ソルトウォーター ゲーム」です。

「ゴーセン」も繊維メーカーですので、

「餅は餅屋」的な思考が強いところの意味でも信頼できます。

150m巻で性能的にも価格的にも

上記「ユニチカ」の「Silver Thread PE SaltWater」と

ほぼ同等なカンジがしています。

ただ、「剛戦 X ソルトウォーター」は少し硬いカンジと

他のラインよりは径が少し太いようですので、

スプールキャパ一杯に巻くときには注意が必要です。


gosen.jpg
「GOSEN」   「剛戦 X Salt Water」
「GOSEN」「Arche SaltWaterGame」




「東レ」の「ソルトラインシーバスPE」です。

「東レ」は繊維メーカーですので、

「餅は餅屋」的な思考が強いところの意味でも信頼できます。

150m巻で性能的にも価格的にも

上記「ユニチカ」の「Silver Thread PE SaltWater」と

ほぼ同等なカンジがしています。

ただ、少し柔らかくコシが弱いカンジで、

ライントラブルが多いように思います。


toray.jpg
「TORAY」「Salt Line SeaBass PE」




「デュエル」の「X ワイヤー」です。

「デュエル」は釣具メーカーですが、

比較的リーゾナブルなPEラインなども販売しています。

取扱い店が少なく、入手しにくいのが難点ですが・・・。

この「X ワイヤー」は200m巻で

価格的には今まで紹介したものよりは少し高めです。

少し硬いカンジがしますが、性能は問題ないのです。

何より他のものより摩擦や擦れに強いカンジで

耐久性もあるように思います。


duel.jpg
「DUEL」 「X-wire」

しかしながら、これはコーティングPEですので、コーティング材がガイドに付着します。

これは避けようがなく対策のたてようがありません。



リーゾナブルなラインを3ヶ月くらいを目安に交換しながら使っていくこうしたやり方もひとつですし、PEは比較的劣化しにくいので、普通はライントラブルなどなければ、使用頻度にもよりますが、6ヶ月〜1年位は使用可能です。



これ以前の「Tools PELine」(2008年05月更新分)の記述はこちら !

   
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