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筑後川における有明鱸(シーバス)に対するルアーは現時点では、
「これ」といった決まった形のものはありません。
いい加減な釣具屋さんの情報では、
「このバイブレーションじゃないと釣れない・・・?」とか、
「このシンキングペンシルじゃないと釣れない・・・?」とか、
「筑後川 お勧め No。1・・・?」とか、
どれもこれも何を根拠に・・・?
そんないい加減なことを言ってるのってカンジでいつも呆れてしまいます。
筑後川にいる有明鱸(シーバス)は「種」的には微妙な解釈がありますが、
所詮、「鱸」(シーバス)なので、一般的などんなルアーでも釣ることは可能です。
ただし、どのフィールドでも想定しなければならない「シーゾナルパターン」と
「マッチザベイト」は筑後川フィールドでも想定しないと釣れないことは確かです。
どうやら、その「シーゾナルパターン」と「マッチザベイト」に関しては、
この筑後川フィールドは特殊な要因が多いのです。
筑後川フィールドの「シーゾナルパターン」については、本ホームページの「Season」や
Blog「筑後川 鱸(シーバス) 通信」の過去の該当月などを参照してください。
筑後川での代表的な「マッチザベイト」は「カタクチイワシ科」の「エツ」なのですが、
それだけがベイトではありません。
「エツ」にこだわり過ぎると筑後川フィールドを大きく見失うことになりかねません。
「マッチザベイト」としてはもちろん「シーゾナルパターン」に左右されますが、
「エツ」「エツの稚魚」「甲殻類」「バチ」「クルメサヨリ」「鯔」「鮒」
「アリアケシラウオ」「アリアケヒメシラウオ」など多種に渡ります。
きっちりそのベイトを掴み、ベイトを捕食している場所を掴めば、
案外、あっさりと釣れてしまうものです。。
個別のルアーについては
を参照ください。
次に、ルアーの操作について、
主なベイトとのマッチングについて具体的に記述してみます。
案外、「鱸側からどう見えるのか・・・?」を意識して「マッチザベイト」のルアー操作を
行っているアングラーは少ないのではないでしょうか・・・?
1.バイブレーションによるフォールで底を取るリフト&フォール
「マッチザベイト」 = 「甲殻類」「ハゼ」「ニゴイ」など・・・
前提条件として、ボトムを選んで操作しないと根掛り多発です。
場所を選ぶメソッドですが、これは筑後川の有明鱸がおそらく常食しているだろう
「甲殻類」を表現できるので、非常に有効なメソッドのひとつではあります。
「甲殻類」を表現するには、しっかりボトムにフォールさせ
底の泥を舞い上げること。
ザリガニや手長海老が泥を舞い上げて逃げていくカンジでしょうか・・・?
2.バイブレーションによる中空リトリーブ
「マッチザベイト」 = 「エツ」「鯔」「鮒」など・・・
リトリーブスピードでも可変できますが、
バイブレーションの重量を軽くすると上中層、
重くすると中下層と使い分けることができます。
3.シンキングペンシル・ジグミノーなどによる上中層リトリーブ
「マッチザベイト」 = 「クルメサヨリ」「アリアケシラウオ」など・・・
流れが澱めば「シンキングペンシル」、
流れが激しくなると「ジグミノー」などで使い分けます。
ジグミノーはその重量による飛距離をそれ程、要求していませんので、
どちらかというとアクション重視であり、
その重量によって明確にルアーの所在とアクションを伝えてくれる特徴を
重視しています。
シンキングペンシルもジグミノーも、
流れとリトリーブスピードの相関関係において、
トレースラインとレンジコントロールを行います。
4.ミノーによる上中層リトリーブ
「マッチザベイト」 = 「エツ」「鯔」「鮒」など・・・
リトリーブスピードでかなり変わりますが、スローからレギュラーリトリーブまで
季節やベイトの動きによって変化してきます。
水温の低い冬季はスローがよく、水温があがるとレギュラーへといったカンジです。
5.ミノーによる上中層リトリーブ
「マッチザベイト」 = 「バチ」
主に冬季の条件の揃った時に発生する「バチ」ですが、
これが発生すると「バチパターン」にしか反応しない傾向にあり、
ルアーがアクションしないデットスローが基本となります。
以上、より具体的で詳細なルアー使用法などは、
Blog「筑後川 鱸(シーバス) 通信」やBlog「東洋式疑似餌研究所」などの
記事を参照ください。
これ以前の「Tools Lure」(2008年05月更新分)の記述はこちら !
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