筑後川 鱸(シーバス) 研究

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筑後川における有明鱸(シーバス)の平均サイズは約70cm 約3.0kg。

最大は100cm以上 10kg以上の個体も存在しますので、最低でもそれに備えてのそれなりの対応が必要となります。

メインラインにPEを使用すれば、何らかのラインシステムが必要となります。

鱸(シーバス)を疑似餌で釣ると、どうしても疑似餌を飲み込まれてしまうことがあります。

疑似餌を飲み込まれるとラインは鱸(シーバス)の口で擦れてしまう。

鱸(シーバス)の口には歯はありませんが、ザラザラしたヤスリのような感じですので、細いラインではすぐに切れてしまいます。

そのため、細いメインラインを使用する場合はその先端を補強する意味でショックリーダーをつけます。

それが、「ラインシステム」であり、その結合の結び方が「ノット」です。

そして、ラインの結合部分は物理的にどうしても弱くなる性質があるので、その結合にはとても気を使います。

ただ、「ノット」を組めないからといって筑後川フィールドに立つことを躊躇する必要はありません。

鱸(シーバス)に飲み込まれること以外でそれほどラインが擦れる状況が少なく、たとえそういうフィールド状況でも

ほとんどの場合はヤリトリの技術で交わせるというのが、今まで筑後川フィールドで実釣してきた結論です。

もちろん、「ノット」を組めれば問題ありませんし、

技術の修得としても最終的にはきちんと「ノット」くらい組めるようになるべきだとは思います。


ラインシステムの意味とすれば、

1 疑似餌を飲み込まれた場合のラインの補強によるラインブレークの予防

2 障害物などでのラインの擦れによるラインブレークの予防

3 ショックリーダーにナイロンラインを使用した場合の衝撃の吸収

などが考えられますが、ジョイントを使用すると、上記「1」しか条件を満たしません。

そのため、上記「2」「3」については、ヤリトリで気をつけて対応することとなります。



「SASAME」「200-F Size10」
「Red Power Stain Swivel」


「ジョイント」を使用する場合は、

ショックリーダーを30cm程度とし垂らしの部分として使い、ジョイントをガイドの外に出してキャストする必要があります。

ガイドの中に入れてキャストを繰り返すと、ガイド及びジョイントが破損します。

また、ジョイントがガイドに引っ掛かってラインブレークしますので、

ジョイントを使用する場合にはくれぐれもジョイントをガイドの外に出してキャストする必要があります。

ただし、
その分、「ノット」の結び目がないので、それがガイドに引っ掛かったりするライントラブルはなくなります。

また、「ジョイント」は極小とはいえ重量がありますので、多少は疑似餌のアクションに影響を与えます。

そうしたことを踏まえて、筑後川フィールドでは簡便な「ジョイント」を使用していますが、

今までではその結束で切れたりしたこともありませんし、100cmの鱸も91cmの鱸も何の問題もなくキャッチできています。

どのラインシステムを採用しても問題ないと思います。

しかしながら、漫然とラインシステムを採用するのではなく、

常にラインシステムの役割とそのメリット・デメリットをきちんと把握し、それを踏まえて魚とのファイトを行い、

無事キャッチできるように役立ててください。



これ以前の「Tools Joint」(2008年05月更新分)の記述はこちら !

   
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