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筑後川における「夏」は、安定した季節です。
筑後川も水温は30℃を越えますが、大河川であるがゆえに
上流から絶えず溶解酸素量の多いフレッシュウォーターが流れてくるために、
筑後川には多くの有明鱸(シーバス)が存在してくれます。
閉鎖水域である有明海と比較すると水質がよく、ベイトが多い筑後川本流域にとどまると言った方が正解なのかもしれません。
はっきり言えば、「夏」は釣れないなんていうのは筑後川では戯言です。
そんな戯言を言う前に実釣してみるべきなのです。
それはもしかすると他の地域でも言えることなのかもしれません。
「釣れない」と言い訳をする前に、実釣してみるべきと考えます。
夏の有明鱸(シーバス)のベイトは、
初夏は主に産卵のために溯上したエツの成魚
真夏は主に有明海固有種のクルメサヨリ
そしてやはり恒常的には甲殻類だと考えられます。
そして、夏の終わりから秋にかけては、エツの稚魚がベイトとなります。
甲殻類以外は、それぞれ表層近くにいる魚ですが、
それぞれレンジと動きの早さが微妙に違います。
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7月の蓮の蕾
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筑後川の有明鱸(シーバス)は
夏には広域に存在していることが多いようです。
活性が高く盛んにライズやボイルがみられますので、
まず有明鱸(シーバス)の居る場所を的確に掴むことは、
それ程難しくはないかもしれません。
フィールドをよく観察し的確に掴んでください。
そして、ベイトを確実に偏食している傾向にあるのも
この時期の特徴です。
きちんとベイトを掴む必要性があります。
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8月の蓮の花
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エツの溯上が見られるようになれば、ルアーは比較的何でもよく、
中層を中心に比較的上層での意識でヒットに持ち込めることが
多くなります。
しかしながら、この時期は偏食の傾向も強いので、
「場所」と「レンジ」と「リトリーブスピード」が揃わないと
結果に結びつかないことも多く、
セレクティヴでセンシティヴな場合が多いのも確かなことです。
いつもそうなのですが、
フィールドへの観察力が結果に結びつくということなのです。
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筑後川のエツの成魚
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ちなみに筑後大堰下流域直下は淡水域ですので、
海水でフローティング使用でもその比重の違いで沈んでしまうフローティングミノーもありますので注意が必要です。
もちろんロット差はあるとは思いますが、具体的には・・・
「ima」 「裂波120」はシンキング・「裂波140」はフローティング
「ダイワ」 「R50LD」はシンキング
「DUO」 「SLD145F」に至ってはロットによってシンキングのものとフローティングのものが混在しています。
実際にフィールドにて使用ルアーをキャストする前に足元で浮かべて泳がして確認する必要があります。
これ以前の「Season Summer」(2008年05月更新分)の記述はこちら !
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