筑後川 鱸(シーバス) 研究

 Season:Winter ( 12月 〜 02月 )

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筑後川における「冬」は今まで明確な確信や答えがないままでしたが、2009年早々にそのひとつの答えが見えてきました。

フィールドに落ちていたパズルの欠片をひとつ拾えたカンジです。


今のところの推論では筑後川における有明鱸(シーバス)の動きはその年によっても変化しますが、

概ね10月の中旬くらいからスポーン(産卵)のために有明海に群れて下り、

約2ヶ月の空白期間をおいてバラバラと筑後川へ帰ってくるカンジです。

しかしながら、生態系の中で必ずイレギュラーが存在するため(自然は一様ではないため)、

居着きの個体や群れで有明海に下らずに単独行動している個体も存在するのも確かなことです。


そして、そのひとつの答えが多毛類である「バチ」です。

潮汐の影響を大きく受けるとは言え、

淡水である筑後大堰下流域直下で「バチ」が抜けることは

はじめは信じがたいことでしたが、

これは紛れも無い事実です。

自然とは人間が考える程、一様ではなく

「びっくり」させられることばかりです。


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筑後川の「バチ」



そして、時が満ちて条件が重なり「バチ」が抜けると

有明鱸(シーバス)はもちろんですが、

その周辺にいる魚類(鯔・鯉・草魚・鮒など)が

こぞって「バチ」を捕食するようになります。

「バチ」の偏食です。

こうなると雑誌等々でよく言われている「バチパターン」が

非常に有効となります。

そしてこの「バチ」の発生と「バチパターン」を掴めば

数的には短時間で「爆釣」することが可能です。


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筑後川の「バチ」


上記「バチパターン」という大きなメソッドに関わらず、有明鱸(シーバス)が筑後大堰下流域直下に入ってきている

この冬季の時期はフローティングミノーやシンキングミノーのスローリトリーブという「ミノーメソッド」である程度対応できます。

「バチパターン」程の爆発力はなくとも、この「ミノーメソッド」で普通には釣れてくれます。

この時期は水温次第のところは否めず、絶対的にスローリトリーブ。

使用ミノーのスローで動く限界リトリーブスピードの見極めが必要であり、

場合によってはそれ以下のリトリーブスピードが有効の時すらあります。


ちなみに筑後大堰下流域直下は淡水域ですので、

海水でフローティング使用でもその比重の違いで沈んでしまうフローティングミノーもありますので注意が必要です。

もちろんロット差はあるとは思いますが、具体的には・・・

「ima」    「裂波120」はシンキング・「裂波140」はフローティング
「ダイワ」   「R50LD」はシンキング・
「DUO」   「SLD145F」に至ってはロットによってシンキングのものとフローティングのものが混在しています。


実際にフィールドにて使用ルアーをキャストする前に足元で浮かべて泳がして確認する必要があります。



2009年早々に確立させることができた筑後川冬季の「バチパターン」と「ミノーメソッド」。

冬季全般で「ミノーメソッド」が使用でき、「バチ」が発生すると「バチパターン」で対応することで

フィールド的にはこの冬の時期は何とか対応できるようになってきています。

感覚としては、大きく「ミノーメソッド」があり、その中のひとつの特殊なファクターが「バチパターン」といったカンジです。



冬季から早春は防寒が絶対必須です。

もっとも寒い時にはガイドが凍ってしまいラインが通らなくなる程。

「寒さ」を感じると釣行どころではなくなることが多いので、しっかり防寒対策を行い寒さに負けずにフィールドには挑みましょう。




   
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